ゴミ問題について

ゴミというのは人によって定義の仕方が違うかもしれません。
たとえば、ある人にとって必要なものでも、他の人にとっては不用でゴミとして出されることもあります。
人が暮らす上でゴミは必ず出てきますが、企業や工場などから出るゴミの量は非常に多く、適切に処理しないと人体や環境に多大な被害を与えることもあります。

一般家庭から出るゴミは一般廃棄物といい、工場などで出る指定された種類のゴミは産業廃棄物と分類されています。ある統計によると、人が一人毎日捨てるゴミの量は一キロ前後とも言われています。
そして、そのゴミの量は意識していないと年々増えてしまう傾向にあるとも言われています。

ゴミの量が増え続けてしまう理由としては、物が豊かになったために頻繁に買い替えることが多くなったことや、数多くの使い捨てできる製品の販売、過剰なまでの包装などが挙げられます。
これはほんの一部にすぎません。その他にも、特に日本は飽食になり、食べ残しの量も以前と比べて増えています。このように、ゴミの量は増加傾向にあるのに比べて、ゴミを捨てる場所は不足傾向にあります。

数年前から大手の企業などが率先して消費者にエコバッグを推奨するなどの取り組みを始め、一般廃棄物は減少もしくは横ばい傾向にあるようですが、人口が集中する都心では未だにゴミの処理を巡って様々な問題が起こっているようです。
多くの家庭から廃棄される一般ゴミの半数は可燃ゴミですが、残りは粗大ゴミや資源ゴミ、不燃ゴミなどになります。

これらのゴミを処理する際、焼却時にCO2が出て温暖化につながるといった問題や、処分場に埋め立てられるゴミの量にも限界があること、埋め立てたゴミに含まれるダイオキシンなどで土壌が汚染されるということも考えられます。
そのような多くの問題を抱えるゴミを減らすためには、一人一人がゴミに対する意識を高め、不必要なゴミを出さないように努力することや、可能なものはリサイクルに回すといったことから始める必要があります。